2005年12月03日

ペットボトルで作る生ゴミ堆肥

最初にお断りしておきます。
これは、巷で言われている正しい生ゴミ堆肥の作り方ではありません。
狭いベランダでこんなふうに作ってますよ、という方法のご紹介です。
ほぼ我流ですが、今のところうまくいっています。
小学生の頃に習った理科の知識と、どこだったか…むか〜し見たサイトに書いてあった方法と、試行錯誤をミックスして現在の方法に辿り着きました。

小難しい議論や化学的根拠などは、他のサイトなり書籍なりをご参照ください。
もっとも、そういうのをご存知の方が読むと、なんじゃこりゃ!と思われるかもしれませんけど…。


さて、私の方法のモットー&特徴は、省スペース・臭いが出ない・お金が掛からない。

ただでさえ狭いベランダですもの、生ゴミ堆肥にスペースを割くことはできません。
ちょっとしか作らないのに、材料がいろいろ必要だと、それを保管・管理するのも大変。
それに、そういう余計な出費はなるべく少なくしたい。
ベランダは居住空間に接しているので、臭いが出ない方法でないとダメ。自分も嫌だけど、近所迷惑にもなりますしね。
これらを全部クリアしました。

容器はペットボトルを使っています。だから、作る量はほんの一握りです。必要な量も少ないから、それで上等。

発酵促進剤は使っていません。
唯一必要なのは、時間ですね。発酵促進剤の類を使わない分、気長に構えないといけないようです。


【揃える物】
1. 新鮮な生ゴミ
妙な表現ですが、腐っていない生ゴミって意味です。

a) 野菜くず (*必須)
主に菜っ葉の野菜くず。他に根菜、いも類、コーヒー・紅茶・日本茶の茶がら。剪定した葉でもOK。
人参は分解に時間が掛かるので、他の物より細かく切る。
ダメな物は、しょうがやニンニクなど臭いが強いもの(悪臭の原因になる)、きのこなどの菌類。

b) 昆布
成分上あるといいみたいですよ。

c) 鶏骨・魚骨
成分上あるといいみたいですよ。
鶏骨は軟骨やチキボーンの骨のように細断できるものを。魚骨もキッチンバサミで切れるもの。身は落として洗っておく。身が臭いの元になるから。

d) ご飯つぶ
おひつやしゃもじに付いている程度の量でも、無いよりはあるといい。なくても大丈夫。

e) 乾いた土 (*必須)
「乾いた」というのがポイント。私は、ふるいに掛けた後の細かい土を使っています。

f) 枯葉または腐葉土 (*必須)
最初は、質が悪くて用途に困っていた腐葉土を使っていました。腐葉土がなければ枯葉でも。枯葉なら費用ゼロ♪

g) 米のとぎ汁
これはあったほうが断然イイです。
米ぬかはいいんだけど、発酵するときに臭いが出るらしいし、保管に失敗して虫が大量発生したのでやめました。

2. 容器 (*必須)
ペットボトルの空き容器。私は500mlを使っていますが、大きい容器のほうがベターだと思いますよ。

3. 通気性の良い布 (*必須)
記事では、ガーゼと書いてあるものが多いです。
私は、使用済みの不織布マスクを使っています。
発酵には空気が必要なので、通気性のあるものを。

4. 古ストッキングかキッチンネット(排水口用のゴミ袋) (*必須)
空気を遮断せずに、ペットボトルに被せられる物だったら何でもいいと思いますよ。
まぁ、網目のゴミ袋は切らさず台所にあるので便利ですよね。目の細かいストッキングタイプがおススメ。

5.洗濯用洗剤の計量スプーン
私の愛用品。土を入れたり、押し込むときに使う。


【手順】

1. 容器を作る
ペットボトルを上下半分くらいの箇所で切って、上半分を上下反転させて下半分にはめ込む。
上半分がロートみたいになるのがミソ。余分な水分が出ても下に落ちる。

2. 「新鮮な生ゴミ」を混ぜる
生ゴミは1種類ではなく何種類かあったほうがいい。
だし昆布や骨など、調味料が付いている物は洗う。すべての材料を小さく刻ざむ。小さくしたほうが発酵する時間

が短くてすむ。発酵促進剤を使わないので、みじん切りにしたほうがいい。

3. 米のとぎ汁に浸す
一般的な方法とは違うところがここ。
米のとぎ汁の中に2で混ぜ合わせた生ゴミをちゃぷちゃぷと浸す。
とぎ汁がないときは、この過程は割愛。

4. 容器に生ゴミを入れる
下から順に、土→腐葉土・枯葉→生ゴミ→腐葉土・枯葉→生ゴミ...と層を重ねるように容器に入れていく。
ぎゅうぎゅう押しながら入れる。このとき、洗濯用洗剤の計量スプーンで押すと、いい具合に押せる。
各層の厚みは数ミリ程度になるように。

通常は生ゴミの水分を新聞紙の上で切るのだけど(水分量が多いと発酵に失敗するらしい)、この方法では乾いた

土と葉の層が水分を吸収するので、神経質にならなくても大丈夫。
揚げ物を作るときに小麦粉をまぶすような要領で、生ゴミに乾いた土をまぶすとより良いかも。
生ゴミの層を薄くすれば、それもそんなに気にしなくていい感じだけど。

一番上の層は「土」になるように。この土の層を厚めにすると、臭いが漏れない。
容器一杯になるまで毎日続けるべきみたいだけど、500ml容器だと1〜2日で一杯になります。

5. フタをする
布を土の上に被せ、さらにキッチンネットをペットボトルの口を覆うように被せる。
これで虫の侵入を防げる(らしい)。
直射日光の当たらないところに置く。

6. ときどき様子を見る
発酵が始まると、ペットボトルが暖かくなります。不織布の上から触ったり、ペットボトルを握ったりして楽しんでいます。

下に水分が出ていたら捨てる(出たことないけど)。
逆に、水分が足りないときも。生ゴミの層が乾いていたら、一旦被せた布とネットを取り外し、米のとぎ汁を注ぐ。
このとき、下に水分が出ない程度に抑える。気分はバリスタ♪
透明のペットボトルだから、外から中身を確認できるのがいいですね。湿っていれば黒っぽく、乾いているときは、全層が同じような乾いた土の色になります。

7. 約1カ月後、攪拌
1カ月くらい経ったら、中身を新聞紙の上やバケツなどに出して、発酵の具合を確認する。
形がなくなっているものも、残っているものもあるでしょう。
中身をかき混ぜたら、また容器に戻して、前と同じようにフタをする。

8. 匂いで確認
いつできるかは何とも言えないところ…。気温や中身、水分など、いろいろな条件で変わりますから。とりあえずの目安は、2カ月というところでしょうか。最初に米のとぎ汁を使っていないと、時間が余計に掛かります。

できたかどうかは…

  ・生ゴミの形がほぼ原形をなくして黒っぽくなっている
   (骨は形が残っていることもある)
  ・腐葉土のような匂いがする。
   (森の匂い、と言う人もいますね)

…で、確認できます。
魚骨や米が入っているほうが、いい匂いに仕上がった気がします。

9.更に作る
容器の中にできたであろう有用な微生物を全部使ってしまうのはもったいないので、できた堆肥の一部はまたペットボトルに入れて、次の堆肥を作るときに使います。



私は、この方法で今のところ失敗なしで来ました。
できた堆肥は、待機中の再生用土に混ぜて寝かせています。

小松菜の種が発芽するかどうかで堆肥が発酵熱を出すかどうかを判断する方法があると、読んだことがあります。
今栽培中のコンテナに自家製生ゴミ堆肥を使っていますが、小松菜もちゃんと育っています。
ということは、OKなんでしょうね。

未熟な堆肥は、発酵して熱を出すので、根を痛めるそうです。
一方で、半熟堆肥を土壌の底のほうに使用し、トマト苗の生長中に発酵させ、根が到達する頃に発酵が終わっているようにしたら、養分が偏ったハウス内の土壌を改善させることができたという記事を、農家のサイトで読んだことがあります。

未熟と半熟、半熟と完熟の区別…私には厳密にはわかりません。
匂い。これが今のところもっとも有力な判断基準です。結構あなどれない感覚だと思っているんですけどね。

私がやっているのは、小さなベランダの小さなコンテナ菜園ですから、自分の五感を信じて、生き物の不思議を楽しめれば、それでいい。
昔、理科が大好きだった少女の頃の名残りみたいな活動だと、自分では思っています。

それがもし、最近厄介者扱いされている米のとぎ汁の排出量を軽減させ、水質汚染のスピードを遅らせることになったり、多少なりともゴミ軽減になり、環境保護につながるとしたら、それはおまけみたいなもので…。
だって、最初から「台所から始まるエコロジー」なんて銘打ったら、あまりにも仰々しくて、ウソっぽいもの。
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