仮説:鉢の形と樹形の関係

鉢の形とバラ(ミニバラ)の樹形には関係があるのではないか…という仮説を立てた、ということを2006年6月に書きました。



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今もその仮説は変わっていません。
仮説のままというのもアレなんですが(笑)。

で、もう一つ要素が加わりました。

きっかけは、フレグランスさんがブログで書いていらっしゃったことなんですが…。
フレグランスさんによると、枝を倒したほうが枝が分岐しやすいということなんですね。直立型のバラは場所が取らないというメリットがある反面、枝数が増えにくいと。

仮説に仮説を乗っけちゃってる、いい加減な話として聞いてくださいね。
私が考えたことは…

  横広がりの鉢のほうが枝が広がる
  枝が広がっているほうが、枝数が増えやすい
  ⇒ 横広がりの鉢のほうが、枝数が増えやすい?!

というわけで、今年、実験していたんです。
検証! 同じ品種のミニバラを形の違う鉢に植えたら、樹形は変わるのか!?
私の予想では、「浅くても、横に根を張れるほうが枝数を増やしてよく育つ」。
さて、結果はいかに!

それでは画像でお見せしますね。

081228-1.jpg

樹齢が同じで、去年まで同じ鉢に植えてあって、樹勢も樹形も似たようなピンクマシュマロを、深くて縦長のポット(左)と、浅くて幅広のポット(右)に植えました。
鉢は材質も値段も同じ。容量は幅広のほうがちょっと多いかな。

厳密に実験するなら、土の量も同じでないとまずいんでしょうけど、私のやることだからゆる~いの(笑)。

12月の状態です。
幅広のポット(右)はベーサルシュートがぐんぐん伸びたので、樹高に大きく差がつきました。
このまま違う鉢で育てると、もっと差がつくかなって思いますね。

ピンクマシュマロは樹勢がそんなに強いほうではないので、シュート1本の差しか出ませんでした。
検証の対象としてちょっとモヤモヤ~っとして、不確かな感じがしちゃいましたね。


実は、樹勢の強いロイヤルホワイトでも、同じ実験をしたのです。
同じ樹齢のロイヤルホワイト2本を、ピンクマシュマロと同様、縦長と幅広のポットに植えました。

さて、12月のそれぞれの姿は…。

縦長ポットのほうは、あまり生長がかんばしくなくて、枝があまり育ちませんでした。
鉢のせいというより、私の管理状態が良くなかったんですけどね。

同じ環境で同じ条件で育てていたのに、幅広のほうはこんなに枝が茂りました。
どうですかー? 全然違うでしょう!
いや~、感動しちゃいましたね~。
バラの栽培書の図解に出てくるようなこんもりした樹形になってくれました。
「横広がりの鉢のほうが、枝数が増えやすい」という予想を、見事に体現してくれました。(*^o^)乂(^-^*)


予想通りの結果が出たことも嬉しいし、ミニバラが理想的な形に育ってくれたことはもっと嬉しい♪

この記事へのコメント

2008年12月28日 13:06
ももさん、こんにちは。
素晴らしいレポ、ありがとうございます。
私も鉢と樹形は関係あると思っています。
横に広がる植物は、横に伸びた枝の幅と同じ幅に根が張るって言いますよね。
そうしないと地上の枝を支えきれずに倒れてしまうと。
私はできればコンパクトに数多く育てたいので殆どロング鉢で育てています。
そうすれば横広がりが抑えられるかな・・・と思って。
植物にとっては大迷惑かもしれませんが^^;
もも@管理人
2008年12月28日 18:41
◆feliciaさん
> 横に広がる植物は、横に伸びた枝の幅と同じ幅に根が張る...
そうなんです。
逆に、根が横に伸びることができた分だけ、枝も横に張るのではないかなーと思っているんです。

で、下に根を張る植物であっても、下に根を伸ばすスペースがないときは横に張るのではないか、根が横に張って鉢に当たると根が分岐して、根張りがよくなるのではないか…と考えています。
根っこのことは証明するすべを持っていないのが残念ですけど。

本来深い鉢で育てるものとされている野菜(ナスやトマトなど)の場合も、実は浅い容器で十分としている人もいるんですね。なので、次は野菜の実験をしたいと思ってます。

うちも場所がないので、小さく育ててますよー。
最大の鉢が、ロゼアポットの一番小さい物ですものー。
4号前後(推定)がメインです。
そういう意味ではミニバラはかなり迷惑しているでしょうね(笑)。

アンブリッジローズも大好きだけど、もし大きいバラを育てるにしても1株しか無理だろうなー、そうするとアンブリッジローズは選択肢に入らないかもしれないなー、と指をくわえながら、feliciaさんの美しい写真を拝見しましたよ♪

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