2006年01月11日

樹影

樹
すっかり葉が落ちた木のシルエット。
にぶい空の色と、深い幹の色とのコントラストが心をくすぐります。
この時期にしかお目見えしない枝の末端は、繊細でいて、鋭い緊張感をかき立てるようで、どこか雪の結晶にも共通する美観を感じます。
鼻の先を赤くしながらも上を見上げ、枝の一本一本に目を配ると、次第に細かいところまでピントが合っていき、なぜか心が研ぎ澄まされる気がするのです。
(撮影地: 神田明神)

『天降言』  梅  田安宗武
匂ひさへ花さへ実さへ若葉さへ冬木のほども梅はことなる 
屈曲する枝を寒空に凜々と広げている梅木の姿は、花も実も葉もない今だからこそ目に立って勇ましい、と詠っているそうです。 
和歌、解説とも、やまとうたblog冬木の梅」より)

300年も昔の人と同じような美意識を、今の私も持っているんですね。
自分が日本人であることを意識するのはこんなときです。
少し嬉しいような誇らしいような…。古のものとつながっているって、静かで心地の良い感じがします。
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やまとうたblogで管理人の水垣さまからいただいたお返事をご紹介します。

トラックバックとリンクのお知らせ、ありがとうございます。
冬空を背景にした樹影についての貴ブログの記事、大変印象的でした。私自身が冬木に感じていたことを、それこそ「ピッタリ」と的確に表現して下さったような、そんな気持がしました。

なお、上の記事中「屈曲する枝を」云々とありますのは、田安宗武の歌からインスパイアされて、自分が実際見た梅の木の印象を記したものです。歌の解釈を書いたというわけではありません。一応歌の通釈を記しておきますと、「その匂いも、花も、実も、若葉も、殊の外すばらしいけれども、冬木の間もまた梅は格別である」といったところです。
  

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