ゴジャールのバラ
「思い残しがないように」って4回にわたって国際バラとガーデニングショウについて書いたのに、実は言い足りないことがありました(笑)。

でーん。
華やかで素敵なポスターだと思いませんか?
フランスのゴジャール(Gaujard)社のポスターです。誰も足を止めなかったけど、私はものすごく燃えましたし、萌えました。だって、イギリスとは全く違うフランスのバラの美意識がビシビシ伝わってくるでしょ?

ポスターの近くにあったバラ。「パーティードレスみたいに華やか♪」と思って撮りました。ネームタグがなかったから、名前はわかりません。

上品なパープルにクリムゾンが乗った、ムーディーな深い色。大粒の真珠が似合うイメージ。
うちのデジカメが苦手な色で、まったく再現できてません。実物はすごく美しいんですよー。
どちらも、ドレスアップして出掛けたい気分にされてくれるバラですね。ゴジャール社は、なんて華やかなバラを作るんでしょう♪ 存在感があって、主張も強い、まるでフランスの女性のイメージと重なるようではありませんか。
あれ、そう言えば、ゴジャール社って普段あまり見聞きしないなぁ。
というわけで、秋の夜長につらつら調べてみました。
まずは公式サイト。

見事に同社のバラのイメージの色合いです。
目にはキツイんだけど(笑)。
Webページのタイトル「Gaujard créateur de roses et rosiers」で、早速つまづいてしまいました。
えーと、おそらく「バラ生産者ゴジャールとそのバラ」ってことだと推測できるんですが、一応翻訳サイトも使ってみましょ。例えばこんなところあたりを。
- エキサイト翻訳
http://www.excite.co.jp/world/ - Inforseekマルチ翻訳
http://translation.infoseek.co.jp/ - Yahoo!翻訳
http://honyaku.yahoo.co.jp/ - Google翻訳
http://translate.google.co.jp/#fr|ja|
キーボードのアイコンをクリックすると、éやêが入力できるんですよ。トレビアン。
「rosiers」を「バラの茂み」と訳すか、「バラ」と訳すかで分かれました。ここはバラでいいんじゃないかなー。
という感じで、自動翻訳をゆる~く参考にしつつ、ページを楽しみます。
Découvrez le métier d'obtenteur et les roses créées par la famille Gaujard
Trouvez des conseils pour planter et garder vos rosiers sains
バラのブリーダーであるGaujardファミリーが作ったバラをご紹介
そして、バラを育てるためのヒントを得て、バラを健やかに育てましょう
……ってことよね?


うっく。文字だけだと心が折れそう…(爆)。挿し絵がないと本が読めないなんて、子供みたい(笑)。でも、ここで負けちゃいけません。私には、翻訳サイトが付いている。( ̄0 ̄)〇
要は、購入後はできるだけ早く植え付けなさいね、植え付けの際の注意事項はこうですよ、ということが書いてあるようです。ほっ。
さて。
上記のバルバラというHTのバラ。色は文句のつけようがないくらい美しかったし、香りも色に似合うダマスク香だったような気がするけど、それ以外のことは何も知らない。
公式サイトはどうなってるかな? 「CALALOGUE」のページに入ります。

1行目がハイブリッドティだってことはすぐにわかるんだけど(笑)。
翻訳サイトに頼りましょう。ついでに、翻訳合戦してもらいましょうか。
翻訳するのは、「バルバラ」の解説です。
元の文章はこう。
Hybride de thé
Rose parfumée d'un rouge framboise vif et d'un parfum chatoyant. Très belle plante résistante aux maladies et d'un beau feuillage luisant.
Hauteur : 70/80 cm
Floraison : remontant
Parfum : très parfumée (suave)
そして、翻訳結果は…
(エキサイト翻訳)
Pink茶の雑種は、赤い速いキイチゴの、そして、虹色の香水の芳香を発しました。 病気に、そして、美しい光る葉で抵抗する非常に美しい植物。
高さ: 70/80cmの開花:Perfumeの上の運送:非常に芳しい (デザート)
速い? 運送?
(Yahoo!翻訳)
お茶の雑種
赤い速いキイチゴの、そして、虹色の香水の香気があるバラ。 病気に、そして、美しい光る葉で抵抗する非常に美しい植物。
高さ: 70/80cm
開花: 上に戻ること
香水: 非常に芳しい(甘い)
お茶の雑種って…(笑)。
(Google翻訳)
ハイブリッドティー
香りの鮮やかな赤ラズベリーと輝く香りはローズ。非常に美しい植物病害抵抗性と美しい光沢のある葉。
高さ:80分の70センチメートル
開花期:バック
香り:非常に良い香り(甘い)
すごーい! Googleだけハイブリッドティーって訳せてる! 熟語が登録されているだけなんだろうけど、感激だなー。全体的にナチュラルな日本語に一番近いですね。Google翻訳は、英語から日本語への翻訳精度があまりに低いから、今まで侮ってました。意外と使えるかも。
高さは「80分の70センチメートル」じゃなくて、80~70cmだと思う(笑)。ま、これは元のサイトの書き方の問題よね。
「開花期:バック」というのは、返り咲きかな? 「上に戻る」とか「上の運送」では、はて何のことやらと思いましたけど(笑)。
海外の公式のデータと、日本で育成した場合ではかなり違うことがあるのは、ロザリアンの多くが知るところかと思います。日本のデータはどうでしょう。
国バラの会場で見つけた苗には、京阪園芸のタグが付いていたので、まずはそちらを見てみましょうねー。
(京阪園芸)
しっとり印象深いクリムソン色からパープリッシュな大人の優美な彩りへ…。花の雰囲気を変えることなく、一輪、一輪、その存在感をアピールするようなシックな容姿。凛としたダマスクの芳香があります。面長な樹勢。フランスの有名なシャンソン歌手「バルバラ」へのレクイエム ローズ(鎮魂花)。花径8~10cm。樹高1.2m。
そうだ、花径について他には書いてなかった。1.2mですか。やはり、日本では2倍まではいかないとしても、もっと伸びるってことですね。
それから、群を抜くデータの豊富さで頼りにしているバラの家

(バラの家)
系 統 HT ハイブリットティ
作出年 2006年
作出国 フランス
作出者 Gaujard
花 色 深いローズピンク
花 径 中輪
香 り 強香
開花性 四季咲き
樹 形 木立ち性
樹 高 1.0m~1.5m
樹 勢 強い
黒い衣装にショート・ヘアー、フランスの美しきシャンソン歌手「バルバラ」に捧げられた薔薇です。シックなクリムソンに始まり、パープリッシュカラーへと移り行きながら、凛と香るダマスク香。シック容姿に覗く力強さが、どこか共通するものさえ感じえます。1輪でもその存在感は失わないいい薔薇です。
交配親 不明
そうかー、咲き始めはクリムゾンなんですねー。そうそう、シックで力強い。まさにそう。実感と意思を感じる文章が好きだわー♪ だから、いつもバラの家のサイトをうろついちゃうの♪
ついでに、HelpMeFindも覗いておきますかー。
(EveryRose.com、花のライブラリは見たんですが、いずにも記載なし。)
(HelpMeFind.com)(もも意訳)
Medium red Hybrid Tea.
Bred by (Only first name unknown) Gaujard (France, 2006).
Hybrid Tea.
Red. Raspberry red. Strong fragrance. Double (17-25 petals) bloom form. Blooms in flushes throughout the season.
Glossy foliage.
Height of 5' 10" to 6' 8" (180 to 205 cm).
USDA zone 6b through 9b (default).
中輪の赤ハイブリッドティー。
Gaujard(フランス、2006年)作出。
レッド。ラズベリーの赤。強い香り。八重咲き(花弁数17~25枚)。四季咲き。光沢のある葉。樹高180~205cm。USDAゾーン6B~9B(デフォルト)。
※USDAゾーンとは、アメリカ農務省(USDA)が作成した気温別エリア区分(…で合ってるよね?)。日本では、「温暖地」「中間地」「寒冷地」の3つしかないけど、アメリカでは、ゾーン1・ゾーン2(a/b)...ゾーン11までの20に分類されているのです。詳しくは下記のサイトを参照してください。
- USDA Plant Hardiness Zone Map - THE UNITED STATES NATIONAL ARORETUM
北米全土の詳細地図 - Hardiness zone - ワンバイスリー
日本の地域との対比が表になっています。これによると、いわゆる中間地は9a、沖縄諸島と小笠原諸島は11bになるようです。
ゴジャールのサイトに戻りまして。
AU JOUR LE JOURというページには、受賞歴が書いてあるようなのですが…。

「Bernard Buffet」というバラが、日仏交流150周年で…どうした??
静岡のクレチマスの丘敷地内にあるベルナール・ビュフェ美術館に…捧げられたの? 寄贈されたの? 植栽されたの? これは受賞の話じゃないよね? えーん、わからないよー。外国語の壁はやっぱり高い…。
手掛かりを得ようとして行ってみた日仏交流150周年公式サイト、ひっどーい! 言葉の問題じゃなーい。伝える気なさすぎー。
(会うたびに日仏交流150周年関連の仕事をぼやいていたF氏の苦労の一端がわかる気がする…。)
「Art de Vivre」というバラは、2007年開催の第7回ぎふ国際ローズコンテスト銅賞を受賞したのですか。ほう。
ぎふ国際ローズコンテストも、ネットでは内容を調べにくいんですよねー。公式サイトはないのかなぁ? 主催側に一番近くて、受賞結果がわかるのはここ? HOMEからリンクされていないんだけど…?
調べ物しながら彷徨いすぎて、こんなモノを見つけました。


最高級絞りお振袖「薔薇」

価格 378,000円 (税込) 送料込
うーん。
バラには華やかさが欲しいの。
(ついでに振袖も粋より華やかさが欲しいの)
いっそのこと、このくらい。

『New Roses Special Edition for 2012
あくまでイメージ。
寄り道しまくりましたが、ゴジャールの話に戻ります。

ゴジャールのサイトをぼーっと眺めていると…。
バラを作っている人は、バラの美しさの最大公約数みたいなものも心得ているものなんだなーって思いました。目は疲れるけど(笑)、なんか安心します。ああ、バラって華やかでキレイだなーって。
そんなわけで、オチなんてあるはずもない、秋の夜のお遊びでした。(^_^)/~~
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この記事へのコメント
バルバラさんの画像、デジカメでは再現できないって書いてありましたけれど
この画像の色もとっても素敵です、
目の奥にじーんと来る色でした、
色は取れなくても存在感はカメラで撮れたんですね♪
> 色は取れなくても存在感はカメラで撮れた
うまい!!
腕もカメラもいろいろ足りない私。
いつもさくらんさんの言葉で救われます。
翻訳サイトの結果の違い、面白いでしょ?^^
こんなに違うとは思ってなかったから、ビックリです。
改行すら再現できないものもあるし、いろいろですねー。