ヘリオトロープ
よせうえきょうしつで植え込んだ紫色のヘリオトロープ。

最初は、紫色でツンツンしていました。カリフラワーに似てるかも(笑)。
それが次第に…

花びらを広げるようになりました。
ツンツンは蕾だったのね…。^^;
開花が進んで…

こんな姿になりました♪
最初、「香水の花」というタグが付いている割に香りが薄くてインパクトに欠けるわーと思っていたんです。でも、大きな間違いでした。なるほど、複雑で印象深い香りがします。むせ返るような強さはないのに、辺りを包み込んで離さない。強すぎないからこそ、意識して認識しようとするし、脳が捕らわれる…そんな感じ。
バニラに似た香りと書かれているのを多く見ましたが、うーん、もっと複雑に感じるんですよねー。
もちろん、バニラっぽい、あまあまな香りが中心なのは間違いありません。ただ、バニラだと軽くて可愛らしい感じがしますけど、ヘリオトロープのベースはちょっとスパイシーで、エスニックな感じがすると思いました。甘い香りは、おいしそうな甘さではなく、甘美といいますか、甘さの裏に官能的な香りを見せているといいますか、なかなか色気のある香りです。色っぽさがあるという意味では、クチナシの香りと通じるものがあるのかもしれません。
さてさて。
実は、ヘリオトロープを育てるどころか見たのも初めてなので、育て方とか性質を調べなくてはいけません。ググってみると、夏目漱石の『三四郎』がやたらとヒットするではありませんか。
そうだ、『三四郎』は読んだことがなかったんでした。
なるほどー。液体の香りは、明治になってから輸入されたものなんですね。バラやスミレとともに、ヘリオトロープもあったと。
バラやスミレの香水は、個性的で主張のある香りだし、高貴な感じがあります。ヘリオトロープの香水はどうなんでしょう。花の香で想像してみましょう…。ヘリオトロープの花の香をまとった女性がいたら、殿方にはそれはもう印象的に感じるのではないでしょうか。
漱石がバラやスミレではなくヘリオトロープを出したことにも、きっと意味があるのではないでしょうか。バラの香水だったら高嶺の花の存在で終わりそうだもの。
私もヘリオトロープの香りが似合う人になってみたい気がするけど、道のりが遠すぎます(笑)。
[関連記事]
[追記]
せっかくの機会なので、『三四郎』を読んでみました。オンラインで! しかも無料で! 感想、オンラインで読む方法などは、こちらの記事で書いています。↓

最初は、紫色でツンツンしていました。カリフラワーに似てるかも(笑)。
それが次第に…

花びらを広げるようになりました。
ツンツンは蕾だったのね…。^^;
開花が進んで…

こんな姿になりました♪
最初、「香水の花」というタグが付いている割に香りが薄くてインパクトに欠けるわーと思っていたんです。でも、大きな間違いでした。なるほど、複雑で印象深い香りがします。むせ返るような強さはないのに、辺りを包み込んで離さない。強すぎないからこそ、意識して認識しようとするし、脳が捕らわれる…そんな感じ。
バニラに似た香りと書かれているのを多く見ましたが、うーん、もっと複雑に感じるんですよねー。
もちろん、バニラっぽい、あまあまな香りが中心なのは間違いありません。ただ、バニラだと軽くて可愛らしい感じがしますけど、ヘリオトロープのベースはちょっとスパイシーで、エスニックな感じがすると思いました。甘い香りは、おいしそうな甘さではなく、甘美といいますか、甘さの裏に官能的な香りを見せているといいますか、なかなか色気のある香りです。色っぽさがあるという意味では、クチナシの香りと通じるものがあるのかもしれません。
さてさて。
実は、ヘリオトロープを育てるどころか見たのも初めてなので、育て方とか性質を調べなくてはいけません。ググってみると、夏目漱石の『三四郎』がやたらとヒットするではありませんか。
二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水の相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎(びん)を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。
そうだ、『三四郎』は読んだことがなかったんでした。
明治以前の、それまでの日本の香りとは、香文化。お香や線香、香道の世界が主流です。このお香文化は昔、古代インドから仏教とともに伝わり、そして中国から鑑真が持ってきたもので、香水「液体の香り」は存在してません。
明治ではオーデコロンや香水が輸入されはじめましたが、その一つに三四郎のヘリオトロープがあったようです。20世紀初頭までは、香水とは花の香りを再現したフローラルの香りが主流だったため、バイオレットや白薔薇(ムスクも)と一緒に入ってきたんですね。
夏目漱石からみた明治の香り ヘリオトロープ|ミスパ(ミス・パルファン)のブログ より
なるほどー。液体の香りは、明治になってから輸入されたものなんですね。バラやスミレとともに、ヘリオトロープもあったと。
バラやスミレの香水は、個性的で主張のある香りだし、高貴な感じがあります。ヘリオトロープの香水はどうなんでしょう。花の香で想像してみましょう…。ヘリオトロープの花の香をまとった女性がいたら、殿方にはそれはもう印象的に感じるのではないでしょうか。
漱石がバラやスミレではなくヘリオトロープを出したことにも、きっと意味があるのではないでしょうか。バラの香水だったら高嶺の花の存在で終わりそうだもの。
私もヘリオトロープの香りが似合う人になってみたい気がするけど、道のりが遠すぎます(笑)。
[関連記事]
- 初めてのよせうえきょうしつ (2015年03月25日)
- 金魚草頑張る (2015年04月14日)
[追記]
せっかくの機会なので、『三四郎』を読んでみました。オンラインで! しかも無料で! 感想、オンラインで読む方法などは、こちらの記事で書いています。↓
- 『三四郎』を読んでみた (2015年04月19日)
この記事へのコメント
どんな香りだったかしらん???どこかの園芸コーナーなど寄ってみなくては^^;
バラが咲く前から薫り高いベランダで素晴らしいです。
そしてピンクに囲まれた紫色の華やかなこと♪
店頭で出会ったら、クンクンしてみてください♪^^
揮発性が高いらしいので(おそらくバニラっぽい香りが特に)、タイミングが難しいかもしれませんが、どの段階でもそれぞれの香りが楽しめるかと思います。
葉の形はランタナに少し似ているような感じですがお花は清楚な紫色なのですね~
実際にどんな香りなのかフラワーショップとかで見かけたら匂ってみたいですね(^^♪
ヘリオトロープの香りが似合う人になれるようにp(*^-^*)q がんばっ♪
なるほど!
葉の形も、小さな花が集まっているところも、ランタナと似ていますね。思わずうなづきました♪
ヘリオトロープはネットショップでは普通に売っているし、もしかしたら店頭でも売っているのを見過ごしていただけなのかもしれない…と思っていたのですが、yamaさんもご存じなかったのですね。じゃあ、やっぱりそんなに流通していないのかなー?
ヘリオトロープに出会えたら、匂いをかいでみてください♪