受賞歴が発端で感じたあれやこれ

ちょっとしたことを調べていて、大海へ迷い込んでしまいました。いつものことですが(笑)。


私がボールガール嬢と呼んで可愛がっているバラ「ドメーヌ・ドゥ・サン・ジャン・ドゥ・ボールガール」について、ちょっと調べ物をしていたんですよ。

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↑去年のボールガール嬢一番花

日本での情報が少なくてね。あ、バラの家・楽天店の情報が更新されていました。さすがです。バラの家のサイトは、もはや日本一のバラのデーターベースではないかと思ってますよ♪

(余談ですが、バラの家のサイトでは、ボールガール嬢の香りは「香質:ティーにフルーツ」と記載されていました。…なるほど、フルーツは分かる。ティーだったの…? 分からなくはない…かな。ただ、私にはそれ以外の存在感が大きい気がするんですよねぇ。5月に楽しく確認しよう♪)



で、本題に戻りましてね。

とりあえず、英語で調べたのです。まあ、バラの名前「Domaine de St Jean de Beauregard」はフランス語ですけれども(笑)。

そうしたら、受賞歴があるではありませんか!

Nagasaki Rose Trials...

なんでしょ、これ? 長崎バラ予選?


しばらくネットの海を漂って、World Federation of Roses Societies(WFRS)つまり世界バラ会連合のサイトで、「Rose Trials - Nagasaki, Japan (the Huis Ten Bosch) 」という言葉を見つけました。

でも、長崎ハウステンボスと判明してから、お目当ての情報に辿り着くまでが遠かったー!!


やっぱりね、何と言っても主催者からの情報発信が足りない。足りなさすぎるし、ググッてたどり着くことを想定していると思えない。

オフィシャルな活動なのだから、活動の記録を残してほしい。データを、普通に検索できる形で残してほしい。PDFファイルの中身まで検索しなくてはいけないのは、ユーザビリティに反すると思うよ? 良いとこだけつまむのではなく、全体像が見える情報を残してほしい。プレスリリースくらい、残してほしいっ! というか残すべきでしょう!! 国際的な催しだよね?! それと、レポートの書き方、習って来て!!

一気に吐き出しちゃった(笑)。

そう、今回探していた情報だけなら国際バラ会連合のサイトでも知り得たけれど(ただし英語)、主催サイドの情報で確認したかったのに、なかなか見つからないんだものなー。日本でやっている日本人向けのイベントを日本語で検索できないことに、もやもやしちゃいました。

大賞がどれかはネットのいろんな記事で見つかる。ハウステンボスのサイトでも見つかる。大賞以外がなかなか見つからない。

まあ、国バラのコンテストもそんなんだけども。そういうのは好ましくない形の情報発信だと思うのですよ。新聞とかテレビとか、字数制限のある大手メディアがつまみ食いなのは仕方がないけど、主催側はそれじゃダメだ(断定するよ)。受賞作品を網羅したリストくらい公表してちょーだい。


で。

Nagasaki Rose Trialsが正しい英語表記なのかは結局分からないけれど、日本語では…というか、正式名称は「ローズペイザージュ国際バラコンクール」という。

(…アレかぁ。やったのは知ってた。雑誌でも見た。はぁぁ…徒労感。
ローズペイザージュ/Rose Paysageはフランス語で景観を作るバラの意味。馴染みの日本語では、修景バラということになる。コンクールもフランス語。それが、Nagasaki Rose Trials...かぁ。でも、国際コンクールとtrial…予選じゃ、重みが違うよー。)


主催者は、ハウステンボスで合っているんだろうか。ハウステンボスの「バラ祭」の一環だから、そうなんだろうと思う。

趣旨は、手をかけずに楽しめるバラのコンテスト、ということで良いのだろうか。現地では「ローズペイザージュとグランドカバーの2系統で無農薬・無剪定」と説明されていたとか。無農薬もさることながら、無剪定ってすごいな!


「ハウステンボス賞(総合優勝)」ならびに「ローズペイザージュ特別賞」「ペイザージュ部門金賞」を受賞したのは、仏メイアン社の“CANDIA MEIDILAND”(キャンディア・メイディランド)。アラン・メイアン氏の作出。赤い一重のバラです。

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そらみたかさんのブログ「ばら日和」より画像をお借りしています

…見事だ。他の言葉が見当たらない。

そしてお目当てのボールガール嬢は、フロリバンダ部門の銀賞と判明しました。ああ、スッキリ。次点の銅賞は、京成バラ園の“金蓮歩”(キンレンポ)。ボールガール嬢とは0.4ポイント差ですから、僅差です。きっと“金蓮歩”もいいバラなんでしょうね。

受賞リストの点数を見ていると、仏デルバールと独コルデスも点数が高いバラが複数。なるほどなるほど、納得のラインナップです。
河合伸志さんのバラは“伽羅奢”(ガラシャ)、“おりひめ”の2つが入賞。さすがと言うべきでしょうね。
“金蓮歩”と“Golden Gate”は黄色いバラ。黄色いバラが強いバラのなかに入ってくるのはなかなか興味深いです。


あれこれ要素を考えてみると、ボールガール嬢はやっぱり優秀なバラです。

タフなのに香りも結構あるって、すごく貴重な存在!
手入れの視点でいくと、うどんこ病にかかりにくいとか、退色してもキレイで花びらが傷んでも見えにくいとか、ハラッと一斉に花びらが散る性質、まとまりの良い樹形も、修景バラとして好ましいと思いますねー。
鑑賞の視点から見ると、大人カワイイ雰囲気が魅力的。太陽の下、遠目に目を引くバラだろうなーと思いますし。

狭いベランダに置いているんじゃ、能力を存分に発揮できなくてもったいないね。


[参考リンク]



↑件のバラ、ボールガール嬢。性質に関する情報は、バラの家・楽天店のページが参考になります。

この記事へのコメント

加藤
2016年03月07日
なんだか、読んでいて泣きそうになりました。
記録を残して欲しい。
今までにどんなに願ったことか、何万回願ったことか。
でも、私、世界規模のバラ会議をこの目で見てわかっちゃったのです。
「世界」と名がついたとしても、やっぱり所詮は「仲良しクラブ」なのだと。
ハウステンボスだけでなく、世界のバラ界全体の意識が外に向いていないのですよ。
よくぞここまで調べられましたね。
データに感動したり組織に憤ったり、ほんと泣きたい気分です^^;
もも@管理人
2016年03月07日
◆加藤さん
自分の仕事においても、繰り返し言ってきました。
記録を残そう。記録を蓄積しよう。
繰り返さなくてはいけないほど、認知されていないのですよね。


加藤さんのコメントを読んで、ふと思い出したことがあります。

以前、とある学術団体の仕事をしていたことがありまして、外部からの電話を受けたんですね。何年か前に開催した催し物に関する記録はあるでしょうかと聞かれたのです。

「小冊子にまとめています。有料になりますが、お分けすることもできます」と即答しました。

そうしたら、電話の主が涙ぐんでいるのが分かったのです。どんなに素晴らしい内容でも記録に残さなければ後に残らない、大事なことなのに残さない組織がほとんどだから、今回もないだろうと諦めつつ電話してみた…というお話をとつとつとされました。「あなたには、なぜ私がこんなに嬉しいのか、わからないでしょうね」と言われた声のトーンまで、鮮明に思い出しました。

あの頃のボスも言っていました。やりっ放しではいけない、記録を残そう。その場にいなかった人にも、内容や熱が伝わるくらいの濃度で残そう。記録を残すことも、携わった者の務めだ。

歳を重ねるごとに、ボスの言うことが実感として納得いくようになっています。
できない組織が多いんだもの、困っちゃうね。
だから、言い続けるんですよ。
記録を残そう。

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