バラへの美意識

ROSE―薔薇・バラ本屋さんで、バラの写真集を見つけ、手に取りました。
表紙のバラはキレイでした。

パラパラとページをめくっていくと、私の心にとげとげしたものが沸いてきました。


表紙と中の写真ではテイストがまるで違う。
この人と私では、バラへの美意識が違うんだな…。

背景は、基本的に黒だけだった。バラは赤と白。
赤・白・黒だけの世界。これが作り手の世界観なんだろう。

赤いハイブリッドティーは気高くて、確かに美しい。木漏れ日を受ける白いバラも確かに美しい。でも、バラの美しさは、赤いバラと白いバラだけで表現できるもんじゃないと思うんだけどな…。

フロリバンダは1輪のアップだけで評価できるものではなくて、集合としての、風景としての美しさがあると思うんだけどな…。

太陽の光は時としてバラの繊細な輝きを消してしまう。柔らかな光でしか写し取れない花びらの質感や色があるのに、どうしてここには質感というものが出てこないんだろう…。

バラには吸い込まれる美しさや、風にそよぐしなやかさがあるのに、ここに出てくるのは静止した跳ね返す光ばかりだ…。

朝露にぬれたバラは儚げで美しいはずなのに、バラも滴も硬直していてまるで金属のようだ…。

商用写真としては通用しないかもしれないけれど、私は、ふくよかな表情を写し取っているフレグランスさんの写真のほうがずっと好きだ。複雑で繊細ななかにある美しさ、花笑みと言うべき命の暖かさ、それを見守る視線が伝わってくる。


私なりの結論が出たので、ページは残っていたけれど、本を閉じたのでした。
こんな偉そうなことを文章に書くなんて、私もずい分成長したものです。
自分なりの好みがハッキリしてきたってことで、大目に見てください。

私が撮るバラの写真にも、私の美意識…といほうど大げさでなくても、感性というものが必ず入っているはず。
自分ではそれを言葉で表現できるほど、客観的に見ることができないんだけど、どんな風に伝わっているのかなぁ。

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